高野久美子のcakeで元気!A piece of pie ! | |||||
先日テレビを見ていたらあるシェフパティシェさんがお弟子さんに飴細工を教えているシーンが映っていました。 なーんかな~んかいやな予感がしてやるんじゃないか?と思ったところでやっぱりやりました。 シェフさんがお弟子さんの完成した飴細工作品を麺棒でがんがんと壊したんです。宝石のように輝いていた薔薇やら鶴やらお月様が全部粉々になりました。 シェフさんは完璧な作品でない物を作ったお弟子さんに悔しい想いを経験してほしいという親心だったと思うのですが・・・。 私にとっては食べ物が壊されるとても嫌なシーンでした。 20年以上前、私は大阪の辻製菓学校という所に通っておりました。 卒業に近い冬の頃、ブッシュドノエル(ロールケーキをクリームで飾った仏のクリスマスケーキです)の実習授業での事、 細い絞り袋でつたの葉を絞るのが楽しくて、私と仲間たちはやたらと葉っぱの多いブッシュドノエルを何台も何台も仕上げていました。 箱につめて学校帰りに誰に持っていこうかと大はしゃぎな我々の横で、一人のクラスメイトがこんなに何台ものケーキは持ちにくいからと箱を立てにしてがんがんと袋に詰め始めました。 箱の中ではケーキが崩れてしまっているはずです。 それだけでも唖然とした私たちの前に今度は担任が現れ、その男子生徒をバシッとピンタしたのです。 「お前が今痛いと思ったように大事にみんなで作ったケーキだってぐちゃぐちゃにされて痛いだろう」と普段優しい先生の顔は半分泣きそうでした。 もう一度塗って作り直せと言われた生徒はもくもくと作業していましたが、その後ケーキを作る仕事はしていないんじゃないかと私は勝手に思っています。 形のある物、ましてや食べ物が粗末に扱われるというのはどんな理由があってもいい気持ちはしません。 それに何だか最近そういう演出のされたシーンが多いような気がします。 そう思いませんか?
by takanokumiko
| 2008-02-29 20:22
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