高野久美子のcakeで元気!A piece of pie ! | |||||
映画「イブサンローラン」を観てきました。 亡くなったイブサンローランと公私共に50年以上パートナーだったピエールベルジュが50年間の映像と共に語っていくという1時間半でした。 すごいなあがいちばんの感想でした。 イブサンローランのパートナーとして、オペラ座館長を務めたりされている方として、パリでは著名な存在であっただろうと思いますが、俳優でもないひとりの男性が語っているだけでこれだけ美しい映像ができるのかと。 ずっと流れているピアノの曲と共に、サンジェルマンデプレの自宅で、マラケシュの別荘で美しく輝いていた美術品が競売にかけられていく様子はピエールベルジュが言っているようにまさに ”葬儀”でした。 男性同士のカップルの間のきっと美しすぎる美しすぎる子供たちだったろうに。 私が洋服に興味を持ち出し、ファッション通信とか必死で見ていた30年程前、サンローランの服やお庭って(その頃テレビでみたのです。)色やデザインが強すぎて優しさがないなあと感じた事を思い出しました。 今回の映画で、その頃から彼はアルコールとドラッグにのめりこみ、狂気の世界に入っていたのだと。 繊細すぎる王子様のような姿が、その頃からだんだん蝋人形のような表情になっていく様子が悲しい。 美意識の強い人は生きにくいと最近ずっと思う事です。 もう一度観てこようと思います。
by takanokumiko
| 2011-05-12 09:00
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